最近私の周囲では、子どもたちの誕生会が多く開かれています。
パンデミックが終わったとされ、規制もほぼなくなった今、2020年、2021年に通常の誕生会ができなかった子どもたちのために、そのリベンジとばかりか、誕生会ラッシュが訪れています。
あちこちのお母さんから
「誕生会の会場の予約ができないのよー」
「私は4カ月前から会場探しを始めたわ」
「土日はとくに予約が難しいのよ」
「それにしても、会場代、また値上がりしたわね」
なんて会話がかわされています。
2020年パンデミックはオンラインで誕生会
外出が極端に制限されていた2020年は、Zoomなどもっぱらオンラインで誕生会がされました。
音楽やダンスの先生が進行をして、歌ったり、ゲームをして、最後には誕生ケーキのキャンドルを吹き消して、お開きというパターンが多かったです。
大体30分から1時間程度でした。
2021年の規制緩和中は屋外の誕生会
屋内に入れる人数が制限されていたため、公園での誕生会がメジャーでした。
子どもたちが遊ぶ公園の一角に、垂れ幕や風船などで飾り付け、簡易のテーブルやいす、レジャーマットなどを設置すれば、誕生会会場の出来上がり。ゲームやダンスなどを楽しみ、お菓子を食べ、ハッピーバースデーを歌い、ケーキカットをして祝いました。
日本人として気になるのは、公園で誕生会をするのに、許可を取ったり、料金を払ったりしなくても良いのかということ。この疑問をアルゼンチン人のママ友にぶつけてみると、
「みんなで使う場所だから無料だし、許可も取らなくていいのよ」と答えてくれました。
「みんなが使う場所だから、個人的に使うときは許可が必要なのでは?」という疑問が頭をよぎりましたが、解釈はそれぞれと思い、その言葉は飲み込みました。
冬は寒く、夏は暑いというデメリットがありますが、会場費がかからないのはメリットでした。
日常生活が戻った2022年の誕生会は子ども用パーティーサロン
今の主流は子ども用パーティー会場を借りての誕生会。場所によっては、トランポリン、滑り台、ブランコ、おもちゃなどの設備があります。そのような遊具で遊んだり、ゲームをしたり、最後はハッピーバースデーの歌でケーキカットをしてお開きです。
子どもの誕生会にしては驚くくらいの費用がかかります。
冒頭の会話で、会場が借りられないというのはここのことです。
アルゼンチン経済は悪く、デモも多いですが、景気の良い家庭もあるのだと感じる今日この頃です。
子どもの誕生会にしては驚くくらいの費用がかかります。
冒頭の会話で、会場が借りられないというのはここのことです。
アルゼンチン経済は悪く、デモも多いですが、景気の良い家庭もあるのだと感じる今日この頃です。
高級アパートメントの共用施設での誕生会
コンシェルジュがいるような高級アパートメントには、住人が使える共用施設のサロンが多々あります。
テーブルやソファなどが備え付けられていて、設備が整っている場所では、食器やミニキッチンがついていることもあります。住人は誕生日や記念日などのパーティーをするときに、借りることができるので、ちょっと大人数で集まりたいけど、自宅では手狭というときに便利です。
とはいえ、このようなアパートメントは限られるので、やはりパーティーサロンを借りることが多いです。
誕生会サロンが借りられなかったら、2022年も公園で
誕生会用サロンを借りるのが難しい今、選択肢がなく、公園でする場合もあります。もちろん誕生会を開かない子どもも多いですが、クラスメートの大半がする場合、「みんながやっているから」という理由でやらないという選択肢がなくなり、公園でもやろうということになるようです。
大人にはビールやワイン
子どもの食べ物だけではなく、もちろん同伴する親の食べ物も用意されていて、ときにはビールやワインが出ることもあります。
ビールやワインは日本に比べると格段に安いとはいえ、ジュースと比べると高いです。でもそこは親同士のコミュニケーションの場と考え、アルコール類を用意する場合もあります。
誕生会の「引き出物」
さらに、結婚式の引き出物のように、招待客にちょっとしたプレゼントも用意されます。ちょっとしたプレゼントとは、子どもの名前が印刷されたノートや色鉛筆、アニメ主人公のデコレーションクッキー、小さなおもちゃなど費用をかける場合もあれば、キャンディーやグミなどのセットとエコノミーな場合もあります。
費用がかかるので、誕生日の近い友達同士で、合同誕生会をすることもよくあります。
時間は大体2時間くらいです。