ワールドカップでアルゼンチンが優勝して、明るい気分で迎えた翌日(2022年12月19日)の月曜日。
道行く人はアルゼンチンユニフォームを着る人が多かったです。2022年もあと少しで慌ただしい時間を過ごしていましたが、12月19日午後8時半に「明日20日は祝日になったので、幼稚園はお休みです」という連絡が入りました。理由は選手の凱旋パレードのため。
国民みんなでお祝いしたい気持ちは分かるけど、祝日にする必要はあるのだろうかという素朴な疑問が。
案の定、ママ友‘グループのチャットは、突然の連絡に大荒れ状態。祝日で学校が休校になって子どもたちは嬉しいでしょうが、多くの大人たちにとっては喜ばしいことではないのです。
子どもたちが学校に行かなければ、自分の仕事ができない。公共交通機関が制限される、さまざまな予定を再調整しなければならないと不都合なことだらけ。
とはいえ、夜が明けた翌日には、ママ友たちの気持ちが落ち着いたのか、どこでパレードを見ようかと相談モードになっていました。..
多くの人はブエノスアイレスのシンボルであるオベリスコがある7月9日通りを目指します。
パレードの開始時間やコースの情報が錯綜していたこともあり、パレードを辛抱強く待たなければなりませんでした。
夏の日差しが照りつけるなか、朝早くから小躍りして、歌ってオベリスコ前で待っている人はどんなにエネルギーがあるのか?
いつパレードが到着するのか分からないなか、食事やトイレはどうするのだろう?
暴徒化するのを恐れて閉めている店が多いからです。
パレードのルートを凱旋するには8時間かかると言われていたのですが、炎天下のなか、選手たちも大変だなと思っていました。
選手は元気に手を振っていましたが、凱旋バスが橋の下を通り過ぎたときに、熱狂的なファンが橋から飛び乗り、また飛び乗ろうとした人が転落したりと大騒ぎになりました。
そのうえ、人出が多く凱旋が立往生する事態になって、パレードは突然中止に。
中心街に集まった人にあいさつするために、選手たちはヘリコプターで凱旋することになったのでした。さすがにヘリコプターから選手は遠すぎて、中心街で待ちわびていたファンはがっかり。
ハチャメチャな凱旋パレードでしたが、大半の人はお祝い気分で突然の祝日を楽しく過ごしたようでした。